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小山明ほか『トーキング・マップ/変形地図』

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トーキング・マップ/変型地図―神戸芸術工科大学大学院プログラムデザイン・プロジェクト

トーキング・マップ/変型地図―神戸芸術工科大学大学院プログラムデザイン・プロジェクト

  • 作者: 小山明,橋本英治,大角盛広,鈴木明,入江経一
  • 出版社/メーカー: 神戸芸術工科大学大学院
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 単行本
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書名は<「空間を平面に変形することの意味と意義を地図そのものに探る」ために「地図の語り」に耳を傾けよう>とし、地図表層の原初に立ち戻ろうとする現象学的な態度を示しているという。神戸芸術工科大学大学院のプロジェクトpdpでの「変形地図」に関する取り組みの紹介本である。

手書き地図的転回

個人の記憶や空間の理解に寄って形成されたメンタル・マップを再び外在化させる方法として「手書き地図」がある。手書き地図は描き手と読み手の二人が共有する空間認知や理解の常識を超えるスケールや位相が描き込まれることはない。手書き地図が自分から始まる空間表象であることは、プトレマイオス以前の「地/図」の直裁的な関係を現在に遺し、読み取り方法や表象の手順のにおけるプロトコルには作者のアフォーダンスが同時に示されている。手書き地図が、私たちの環境との関わり方や可能なインタラクションを示している。

感想

入門書として、様々な視点の獲得や概念の概観には良いので、ここから興味分野を深堀りしていくのが良さそうと思った。また、2003年発行なので、インターネットやテクノロジーに言及する論考には古さを感じてしまう可能性がある。

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