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デザイン関連書籍を中心にまとめや感想を書きます

三嶋典東『線の稽古 線の仕事』

線の稽古 線の仕事

線の稽古 線の仕事

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科で13年間にわたり行われた「イラストレーション」の授業を紹介している本書は、徹底的に「躰で描くこと」に取り組むドキュメントになっている。跳んだり走ったり目隠ししたり、様々なアプローチで自分の躰と向き合う学生たち。手にとって読んでいるとこちらも楽しい気持ちになってくる。線が描きたくなる。鉛筆を握りたくなる。ジャンピング・ドローイングやランニング・ドローイングをはじめ、様々なワークショップの形が収録されている。

後半にはイラストレーター三嶋典東が追い求めた線の数々も多数収録されている。徹底的に「線」を追いかけた著者の仕事は、どれも力強くまた儚さを感じる。併せて著者の思考が書き綴られた『三嶋典東が描〈線〉を実作する現場から』も収録される。

感想

真摯に描くことを追い求める姿勢。それを教育の現場で実践する著者の力強さは半端ではない。ドキュメント「線の稽古」を見れば、そこに映る学生の顔はみな笑顔だ。楽しくて楽しくてしょうがない、新しい発見を見つけた時の驚きの笑顔だ。これが『真に人間的自由に達するような美術教育』なのだろうと思いを馳せる。

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